自分ごとの大切さ
私が「レズビアンである」とオープンにできたのは、自分ごととして私の話を聞いてくれた人がいたから。
LGBT、セクシュアルマイノリティーの生きづらさを聞き、関心を持ってくれる人たちがいたから。
そういう体験を重ねて、安心できたから今の私がいる。
砂川さんの講演に参加した方が感動して、「頑張りましょう!」と握手をしたこと、何度もある。
硬い握手がとても温かかったな。
私は沖縄に生まれ育った。
南の島、いちゃりばちょーでー、情け深い…
沖縄のキャッチフレーズ。
でも、それとは違って、私に「安心していいよ」と言ってくれる場所では無かった。
押しつけられる性別役割や、実はあちこちにある排他性を感じる場所だった。
「私は私」と呪文のように唱えてやり過ごすのを身につけた。
あまり強く主張せず、潰されないように自分を生きる、殻を作って。
人の移動が少ない土地だと、古くからの慣習と同調圧力もかなり強い。
「指差されるよ」と祖母によく言われたなw
あのころは、自由、安全、安心を知らなかったから、どうにか生きるためのサバイブができていたんだと思う。
今の私には、絶対ムリな環境だったんだよなーと、しみじみ思う。
レインボーアライアンス沖縄やピンクドット沖縄での活動を経験して、理想に近づくことができるんだとわかった。
もうあの息苦しい生き方は出来ない。
自分らしく大きく息を吸って生きる感覚を知っているから。
安心して自由に暮らせる場所をつくることが大切。
住む人がお互いを尊重しあえる安心安全な場所。
障害を持つ人も、マイノリティとされる人も、差別されずいれる。
もちろん性別で差別はあり得ない。
社会は自分達でつくっていくものなんだ