よんな~便り

ひっそり活動継続ブログです

声挙げ

 

見出しを目にして、読む前に怒りと虚しさがわきだしました。私のネガティブ沼が涌き出てきます。やめてーー!

 

 

「一人で歩くな」
 
全盲男性、点字ブロックで通行人とぶつかり白杖壊れ、蹴られる 八王子 

 

 

記事はネットで上がっています。読んだのは毎日新聞の記事。
 
私が読んだ時の心の状態で書きました↓
白杖を頼りに、点字ブロック上を歩いていた全盲の方が、正面から来たであろう男性とぶつかって(ぶつけられたと言いたい!)そのせいで白杖も壊れ(壊されと言いたい!)その壊れた白杖を拾おうとしているときに、「目が見えないのに一人で歩くな」と言われ、右足を蹴られたという。
読み始めた段階で、ひどい!このひどさに吐き気がする。言ったヤツに、吐きかけてやりたいと思う気持ちだった。

 

被害にあった人のこともすごく心配になった。恐怖で二度と外に出られなくなってしまわないか、心が死んでしまうんじゃないかと。
でも記事を読み進めてすこし安心した。
被害にあった方が、NPO法人「八王子視覚障害者福祉協会」の副理事長さんだったのです。きっとそういう状況のことも知っているだろう、そして対処法もいろいろ知っていると。
 しかし、いくら声を上げることを知っているとしても、こんな体験は二度としたくない。心も折れてしまう。
 
ああ 理不尽だ!闇だ!
 
 いつも、被害にあった者が訴えていかなければならない。
それにはどんなに労力が要るか、そして消耗させられるか…
そして訴える動きに対して、外側からの心無い言葉二次被害も起こり得る。
訴え方によっては、「パフォーマンスだ!」と非難する。
何年か前にバニラエアが、車椅子の方に対し搭乗を拒んでいることが問題が明るみに出た。
この件、離島便の飛行機で、その機にはタラップを歩いて乗り込まなければならなかった。車椅子の方は、這ってタラップをよじ登り搭乗した。
この時も、凄い非難の言葉がかけられた。
「航空会社は、車椅子の方は事前に確認をと告知していたのに」という声が多数あって、一瞬そうなのかぁ〜と思わせられた。
だけど、結局、事前確認をとることをすると、その段階で断られた可能性は高かった。こんなハードルあったら「ハンデある人は乗せたくないんだな」と思うよ。
這って上がったこと、パフォーマンスで何が悪い?
こっちが必死のパフォーマンスだって、見ないようにすれば、何も起こっていないってなるんだよ…
パフォーマンスでもなんでも、生きている私たちは、這い続ける。杖を頼りに外へ出る。

私たちは同じ世界で生きている。
お互いが、いろんな形で支えあっている。
自分は違う!と言っても、支えられていないわけが無い。「目が見えないのに1人で歩くな」と言い放った人も、それを実感するといい。