よんな~便り

ひっそり活動継続ブログです

「病院選び」と「ご家族の方」

前に書いた文をちょっと手直ししました。タイトルもちょい足ししています。

 

 

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先日、内視鏡検査のため大きめの病院へ。

通院している病院で受ける定期検査の結果があやしいと、総合病院など大きめの病院で二次検査を受けるように促されます。私は透析治療をしているので、もしもの時や入院などに対応出来るように(透析治療も)ということなのです。

 

今回の内視鏡検査は初めてなので、どこの病院にするかという病院選びからです。

通院している病院の勧める病院にしなかったのは、開拓しなっくっちゃという気持ちがあったからです。

LGBTQが通いやすい病院開拓をせねばという気持です。そして、もし病院側としんどいやり取りがあっても頑張るぞという心持ちでした。

 

はじめは家から行きやすく、比較的新しくできた病院にしようと思ったのでした。比較的新しい病院で、全国に展開している病院です。あらかじめ情報を検索、病院のHPを見たりしらべました。

ポイントはLGBTQや女性、ジェンダーについて何か発信されていないか。すると同系列の病院(東北地方)の院長ブログを発見したのです。

そのブログには、なんとLGBTQに対して否定的なことが書かれてあったのです。LGBT理解増進法のことや生殖のこと、子育てについても同性愛否定論が展開されていて、読むと気分が悪くなりました。連続でUPしてあるブログ記事。だから、沖縄の系列病院にするのはやめました。

もちろん、沖縄の系列病院の院長の考えはどうだかわからないけれど、あの東北地方の病院長ブログは、とても恐ろしかったのです。

 

その院長ブログは「個人の意見」ということなんだろうけれど、公に堂々と書いて載せるとは…相当怖い人(ヤバい人)だなぁと思いました。これが命を預かる仕事をしている人の意見なのか…「命だけは平等だ」と、この系列の病院の創始者の言葉を聞いたことがあったけど、違うのだなぁと思いました。

 

そしてその病院を運営しているDrやスタッフの中にいる当事者、当事者の患者、患者の家族(当事者がいるはず)のことを想うと苦しくなりました。

ちなみにその後、同じ系列の病院で大阪だかの病院では、LGBTQサポーティブな活動をしているという記事を見つけました(ちょっと前の記事だけど) 

 

 

結局、病院は那覇市の病院にしました。那覇市はパートナーシップもファミリーシップもある。砂川さんが医療従事者向けの講座を行った病院もある。だから、ハードルは低い。もし、嫌なことがあっても、しっかりやり取り出来るだろうと思っていました。

私の気持ちとしては、那覇市の病院は「最後の砦的」に思っていて、最終手段として取って置いていた病院でした。でも受診したことはありませんでしたから、今回は実際どうか見てみる良い機会になりました。

 

初受診は検査日を決めるためだけでした。なのでサクッと終わりました。担当した医師は、あまり人の話を聞こうとしない感じでしたw。まぁ検査依頼だけだしね。彼には、流れ作業なんでしょう。

結果説明の時、私に付き添うパートナーにどんな感じか予想できました。

 

さて、検査当日。鎮静剤を使うので付き添いの方もお願いしますと指示されていたので、パートナーが付き添いました。

検査室の前で受付をし、待っていると看護師(女性)が来て検査の内容と流れを説明しました。そして付き添いの方は?と聞かれたので、私は隣に座るパートナーを「彼女が」と言いました。「あ、妹さんですか」と看護師。私はすかさず「いえ、パートナーです」とフツーに言いました。すると「そうなんですね。わかりました」とフツーに看護師は答え、パートナーに向かって、鎮静剤を使うのでという説明をフツーにしていました。良かったです。

 

実は、検査当日の朝、病院から検査前の確認の電話があったのですが、その時も同じ説明があり、付き添いの方は?と聞かれ、パートナーが付き添いますと言った私に看護師(声と名前で男性だと思われる)は、「ん?パートナー?」「ああ、ご主人様ですね」と言ったのでした。

私は「いえ、パートナーです」と言いました。看護師はモニョモニョと口篭った感じになり、私は「パート

ナーが付き添います」と2回も繰り返しました(笑)

こっちがパートナーって言ってんだから、「わかりました。パートナーさんですね」っていってれば問題無いのにさ。

それに「ご主人様」って呼び方どうにも気持ち悪いよなぁと。

 

話は戻り、検査も終わって朦朧とする中、リカバリールームに移動する時にも看護師が脇を支えてくれて、待合所にいるパートナーに向かって「ご家族の方、終わりましたよ。大丈夫でしたからね」と声をかけてくれました。私もパートナーに手を振りました。

1時間ほど休んで、帰る際、看護師が検査の様子を伝えに来ました。その時にも「ご家族の方」と呼びかけていました。私は「パートナーって言ってんのにぃっ!」と、ちょっと残念な気分でいました。それと「ご家族の方」ってなんだか当たり障りない感じだなとネガティブにとっていました。

でも、はッと気づいたのです。

アウティングにならないようにか!と(気づくの遅いっつーのw)

私は、かなり気負っていたんだと実感しました。傷つかないようにとか、もしおかしなこと言われたら指摘しなきゃとか…

そうだよな、不特定多数の人がいる場で

「〇〇さんのパートナーの方〜」って言うのがアウティングになるもんな。 

外来の医師は残念だったけれど、看護師やスタッフの人たちはまずまずよかったと思いました。

 

「ご家族の方」

良いなぁ。当たり前にそう呼ばれる経験って初めてだな。

と、思い出しつつ書いてきたけど、今、じぃ~んとして、なだぐるぐるしています。