よんな~便り

ひっそり活動継続ブログです

6月23日

 

 実家の父は、病院の日だ。無事終わって帰宅できますようにと祈る。

 

今朝は大雨。窓から見るといつも見える海も、向こうに見える半島も真っ白で。

めずらしいなぁ…慰霊の日は炎天下の中のイメージが強い。

 

友人に「今日は慰霊の日だね」とメッセをしたら「黙祷するよ」「平和が一番」と返事がきた。このメッセは毎年の決まり事になっている。

会えなくても、このやり取りでお互いの心の向きとつながりを確認出来ている。

 

 

あら、雨がやんで、セミも鳴きだした。

晴れるみたい。暑くなりそうだ。やっぱり暑さが厳しい日になるんだなぁ

 

 

父から聞いたことを思い出している。

 

幼い父は、大人にいわれて親戚の家へ一人で避難した。

裸足で走って走ってとにかく早く早く!と。

白っぽい着物だから、目につくから急ぐんだよと言われたと語った。

4歳くらいか。

小さな子が途中休むこともせずに、命がけで坂道を登っていく。

 

父の両親はその戦で亡くなって、亡骸も無い。

だから小さな墓の甕のなかに石ころがいくつか収められている。

親の記憶について聞いたら、母親の懐のあたたかさと匂いだけがかすかにあるという。

 

私の祖母祖父は、戦争によって殺されたんだよなぁとしみじみ。

今を生きていて、自分の身内が殺された経験は、ほとんどないことだと思う。

でも、家族に居る祖母祖父と言う存在が、無いのだ。

 

祖母祖父にあたる人がいない理由が戦争での死って…

 

そう考えると、ぜんぜん遠い時代ではないんだよなぁ