よんな~便り

ひっそり活動継続ブログです

年代物w

 

 

 ちょっと前の新聞記事で、「アパートの廊下が崩落取り残された男性救出」というニュースを見た。

ドアの前の廊下がゴッソリなくなっている写真が載っていた。

ひぃぃぃーー! 恐ろしい4階建アパートの3階の廊下が無い衝撃の写真。

頭がクラッとした。写真のアパートが私の住んでいる建物と同じくらの古さに見えたから(もしかしたらウチの方が古いかもw) ああ怖い。

私の住む建物は、あちこちにひび割れがあって、そのひび割れに充填剤が詰められている(応急的だよなぁw) ヤバいなぁと思ってはいたけれど…。 つい二、三日前に、建物の老朽化がひどいから、さすがに引っ越しも考えなきゃだねと、パートナーに進言したばかりだった。

何よ!この記事、何か暗示してるみたいじゃないのさー(泣) そんなニュースを見てドキドキしてたら、友人から「このニュース見た?」と例の写真が載っている記事が送られてきた。 もしかして!と(ウチかもと?)様子見でメッセくれたのかしら…と思ったw。

でも、記事には場所もちゃんと記載されてるからそれはないかw。

しかし、友人、ちょっと心配になったんだろうなぁと思った。 私、古い建物にばかり住んでるから。 友人とのやりとりは「その建物に住んでる人、怪我とか無くて良かったよねー」と言って終わったが、 明日はウチが崩れちゃうかもだし…と想像して凹むのでした。

でも、何年か前にもあったんだよなぁ〜廊下が結構な長さで崩落した事故。

それをちょっと調べてみたら、事故があったのは2009年だった。

あらま!驚き10年前かっ!その時の記事には、築35年のマンションとあった。

今回私のアパートは築46年。 1970年代につくられたコンクリートの建物だ。もっと古くなってるし…

 

沖縄は古い木造の家はほとんど無い。戦争で焼け野原になったし、戦後はとりあえず雨風をしのぐためバラックだっただろう。 落ち着いてきたら、木造の瓦葺きの家が出てきたんだろうなぁ。 茅葺屋根もあったはず。母の古い写真(戦後の)に写っていたもんなぁ。

そして、米軍統治下、基地内の建物や住居の建設で、コンクリートで建築する技術が伝わった。 すると民間でも、台風にも強く木造より沖縄で建材が供給できるコンクリート家を建てるのが増えたんだろう。 で、復帰前に建築ラッシュがあったと。 <復帰に合わせて、人口が流入して来た>と書かれてある文章を読んだことがある。賃貸住宅も多くつくられたはず。 以前に私の住んだ建物はほとんど、昭和45年、46年に建てられたものだ。

建築ラッシュの頃、建材の砂が不足して海砂を塩抜きせずに使ったという話も聞いた事がある。

建物には骨組みとして鉄筋が入っているけれど、塩分が抜けない砂を使っていたらじんわり錆びていく。錆びた鉄筋が、膨張してコンクリートを破壊していく。爆発したみたいになるw 爆裂と言うんだけど。

塩分を含んだ砂の影響じゃなくても、もう50年近くの建物だし、メンテナンスをきっちりしてれば100年持つだろうけれど、古い建物には、手をかけなくなるもん。

で、経済的に不況になると、一番先にメンテは減らされるさね。

 

いま沖縄は建築ブームで、あちこちの空き地が無くなっている。

何件かの小さい古い建物が消えて、大きな建物が建つ。マンションばかりだ。

個人の建物も現れるけれど(建売とかも多い)それは○○ハウスとかCMで見るような組み立てっぽい家。

地味な色が並ぶ(古いコンクリート家みたいにメンテナンスで好きな色を塗ることも無いね)

あと数年で、沖縄の復帰のころに建てられた家は姿を消すだろう…色とりどりのコンクリート屋~も無くなるんだなぁ

 

ああ、階段のひび割れを見ながら

私と同い年の建物たちを思ったりしています