※10日くらい前に書いた記事なのですがあげておきますぅ
今日の沖縄は、<カジバーバー>して気温も低かった。
ウチナーグチで、風はカジ、バーバーはビュービューの意味。
風がビュービュー吹き続けている様子なんだけど、いわゆるビュービューより強めの風って感じの表現。(本日北風10mだった)突風で体飛ばされそうになる。
バランス崩してコケたらヤバいのよねぇ(コケて骨折しちゃう透析患者多し)と、「コケたらヤバい」をいろいろ思い浮かべていた。身体的だけじゃなくいろんな場面で…
ああ、ほんとに。コケたことで下手すれば立ち上がれなくなっちゃうパターンも想定できるんだもの。
それが一番怖い…
そして心に浮かんだこと。
最近あった2つ。
新聞記事で浦添市の「性の多様性を尊重する社会を実現する条例」(仮称)が、市議会3月定例会への提出を断念したこと。
宜野湾市では、「市男女共同及び性の多様性を尊重する社会を推進する条例」を市議会3月の定例会へ上程していたのが、常任委員会(桃原朗委員長)で「慎重に審査する必要がある」と異例の継続審査扱いになった。
なんと一部の与党議員から条例名の「男女平等」「多様性」などを疑問視する声が上がったため、と言うもの。
目を疑った。
ショックだった。
満を持して提出しただろうに…
浦添市の条例、市長のトップダウンで進めている感じも強いけれど、思い出すのは、浦添市長の松本さんは、ピンクドット沖縄にほぼ毎回参加していて、市長という役職についている人だけど、フットワークの軽い人だなと思ったな。
もちろん市の職員、ハーモニーセンターの方たちもあの会場を訪れていたし、宜野湾市の男女参画支援センターの方たちも熱心で、セクシュアルマイノリティーを取り上げた講座を開いていたし、定期的にジェンダーに関わる講座を開催している。
ピンクドット沖縄が(私のいた頃)催す勉強会などにも来てくれていた。 とにかく職員の人たちは、とても関心を持ってくれて動いてくれた。 皆あの会場の雰囲気を感じたはず。
条例案をつくるという動きには、盛り上がるイベントの訴えが届いたのも大きい影響だと思う。だからトップダウン的に条例をと動いても、「そうだ浦添でも!」という気持ちにもなって。そしてやるなら、この流れに乗せなければという思いも強かったはず(継続してるイベントは盛り上がって、年々参加人数も増えた。メディアも積極的に取り上げたものなぁ 遠い目w)
那覇市の前例もあって、琉球大学法科大学院も協定を結んで進めたし、 この条例について去年10月にパブリックコメントも募集していて、もちろん私も送った。 (後で確認したら、パブリックコメントを送った人は11人だったw) でも…那覇と違うと感じるのは、浦添市も宜野湾市もセクシュアルマイノリティー当事者が関わる(関わっている)雰囲気はあまりしなかった(私感ですが)
学校などでは、すごい充実していたようで、当事者が登壇しセクシュアリティについて語り、「多様性」という言葉を浸透させたと感じた。
生徒も先生方も、積極的で。
が、一般市民の中で沸き起こる動きは感じられなかったというか。
残念ながら制定へ向かって動くための車輪が無かったように感じている。 うーむ、車輪…じゃなくてエンジンか 。
多くの人(関心の無いひとたち)にも、目に見えて伝わるような運動が必要なのだと思った。人々に届ける装置が。作戦も大切。
「個人的に理解者を増やすやり方」もあるけれど、それはリスキーな面もあると思うのです。
たとえば、実際話してみると、自分のことを受け入れてくれていると思っていたのに…とか、打ち明けたら関係が切られたとか、ショックなことはあちこちにあるものだ。
「ショックなこと」と一言で書いてしまったけれど、それって、事によっては命にも関わることなのだ。
だから、極端かもだけど、個人で半径10mからはじめたとして、自分の生活圏にひろげるまでに、何人の自分が死ぬんだろうと私は考えるのです。心無い言葉で人は死ぬ。
だから、カムアウトできる社会をつくるのが、やはり先かなぁとおもう。
「カムアウトする必要のない社会になればいい」という人(願う人)には、その社会を作るためには、私達が存在しているということを実感させなくては駄目なのよねぇと言いたい。
条例に向けて動いてくれているアライの人に感謝している。
コケても冷や水ぶっかけられても、熱が冷めてしまわないように願っている。
諦めずに、生きやすい社会を一緒に作り上げていきたいとおもう